さよならセカンドカー・・

頑張ってくれた台湾バイクのキムコのスーナー５０・・・



毎日雨だろうが雪だろうが雷雨だろうが台風だろうが３６５日動いてくれた・・通勤往復２３キロ・・



タイヤとマフラーのクリアランスが激近くてタイヤがいつも熱くなってたね・・



雪の日はセルシオに無理な追い越しをされて俺と一緒に転んでフロントカウルが大幅に割れたよね・・



リアタイヤもチューブレスだけどよく空気が抜けてタイヤ交換をバイク屋に持ち込んで「海外製のはちょっと・・」と断られて俺に３回もタイヤ履かされてたよね・・



メーターケーブルが弱くてすぐ引っこ抜けて・・走ってたら白バイに減点もされたよね・・



よくブレーキランプのストップランプが切れてたよね・・



そんな大好きな相棒だったのに・・オイルも２ストだからマメに飲ませてあげてたよね・・



それなのに・・





なのに・・









なのに・・









会社から帰る時・・鬼キック・・セルは駄目・・もう限界なのかい？









何とか火が入って、ガソリンスタンドへ・・給油も満タンに・・そしてすんなりセルで始動したよね？











なのに・・走り出して、会社からもそう遠く無い、以前からお世話になってるhondaさんのお店の明かりが・・仲の良い店長さんの姿が見えたから挨拶していこうと愛車をお店の前に停車させる・・









そしてこのコが調子悪いんですよねぇ〜みたいなトークをして・・どれどれ？と店長さんが見てくれた・・そして彼女はセルでもキックでもうんともすんとも言わなくなった・・・









限界・・











火は飛んでいるのに何故？











おそらくエンジンシリンダ？に傷か何か入ったのだろうか・・彼女はそっと僕の前で・・店長の前でそっと息を引き取った・・











「今までありがとう・・」









僕はそう言い残した。









君のエンジンを空けてオーバーホールしてあげたい・・だけど気味は海外からやって来たコ・・







きっと膨大なお金が・・パーツも恐らく仕入れられない・・







そんな君に目を背けながら横目で・・僕の視界に入って来た・・

スペイシー１００




「ごめん・・そういうつもりじゃないんだ・・でも・・」









・・。











・・・許して欲しい。









ありがとう・・キムコ・・